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歴史ある伝統工芸のアート - デコスパイス

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Text and Photography by たなかのりこ

「自分の部屋に飾るためのアート」

大好きなものに囲まれてくらしたいという思いがさまざまなアートを生み出しているのかもしれないと感じるこの頃です。
また新たに素敵な作品に巡り逢いました。「デコスパイス」またの名を「ゲビンデ」として知られているアートです。

アトリエ Olive - 菅原純子 先生

「お花が大好きなんです。」

とおっしゃるのは菅原純子先生。もともと美しい花たちをより美しい形で残したいと始めたのがプリザーブドフラワー作り。ブリザーブドフラワーというとフラワーアレンジメントを思い浮かべる方も多いと思いますが、菅原先生が最初に学んだのはアレンジする前の材料となるお花作りでした。その技術を学ばれている方はまだまだ少ないそうですよ。
しかし、その途中で、プリザーブドフラワーが日本には合わない部分があるのではないかと感じるようになりました。
海外に比べ日本の気候では湿度が高いため、花の美しさを持続させるのには限界があるのだといいます。どんなアートでも永遠の美しさの前には1つ壁があるのかもしれませんね。

お花が大好きなんです。

「ブリヨンの花との出会い」

ブリヨンの花とはデコスパイスのパーツとなるものの名前です。作品の中にはブリヨンと呼ばれる特殊な針金で作り出す「お花」が作品のキーパーソンともなるべく存在します。そしてこの特別な「お花」との出会いが菅原先生をデコスパイスの世界へと導いていったのです。
様々な細さのブリヨンをうまく使い、小さいものから大きな花びらをつけたものまで、自分の手によって花を生み出していくところから作品作りが始まっていくんです。きらきらとした花の輝きはとても針金を駆使して作られているとは思えないほど。

デコスパイスとは大枠でデザインした形に土台を組み、予め細いワイヤを巻きつけたパーツを一つずつその土台に巻きつけて固定していくことによって仕上がっていく立体アート。木の実やスパイスなど天然素材のものの中に、きらきらとしたブリヨンの花などが散りばめられていくというわけです。

デコスパイスはゲビンデという名の方が日本で多く知られているようですが、そもそも古くからヨーロッパに伝わる工芸品であり、歴史をたどると18世紀にまでさかのぼります。ドイツやオーストリアの協会の前で、キリストの復興活動のために民衆が手作りして売っていたのが始まりとされています。カラマツやブナの実、クローブやシナモンといったスパイスなど、身の回りにあるものを組み合わせて作る作品を、信仰のために提供するという由来(リースの形が多く見られるのはその名残なのでしょう)を引継ぎ、今はそれが立派にアートとして私達の心を癒し続けているわけですね。そしてエコロジーを見直している現代に、何か忘れ去られたものを訴えている気もします。

「自分の部屋に飾るためのアート」

「全く同じように作れないおもしろさ」

デコスパイスを学ぶ課程は、まず見本となる作品を真似てみるところ始まります。同じ材料、同じ個数を揃えてからスタートしていくけれど、同じように土台にパーツを配置しているようでも角度が変わってしまったり、うまく位置が固定できなかったりとかなり苦戦を強いられるのだとか。
簡単そうに見えてなかなか思うようにいかないところにもまた面白さがあるのだと菅原先生は楽しそうに語られます。

一つの作品を仕上げて行く前に、まずは下準備。小さなパーツに針金を巻きつけていく作業や、彩りを添えるブリヨンの花を作る作業もあります。その一つ一つの作業も作品を作り上げていくにはとても大切な仕事になるわけですね。
花を愛するように木の実やスパイスに愛をそそぎ、手元に揃える。そうしてあつまったパーツたちが織り成す作品のパワーが素敵な暮らしに彩りを添えているのだと菅原先生の笑顔から感じるのでした。

インタビューデータ(詳細)

主催者
菅原純子(アトリエ Olive)
場所
横手市朝日が丘(自宅)
横手市三枚橋 サンサン横手
活動の内容
「趣味コース」
「資格取得コース」
毎月第1・第4火曜日 午後1時〜3時
毎月第1・第4金曜日 午前9時30分〜11時30分


各コースともワンレッスン2,000円(材料費別)
問い合わせ
090-7793-3007

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フードコーディネーター たなかのりこ

フードコーディネーター たなかのりこ

フリーライターでフードコーディネーター。ズバリ「おいしい」という感動を伝えたくて書き続ける。
只今食と住のはなし更新中。
自身でも男性のための料理講習「メンズクッキング」で講師をし、学ぶ→伝える(教える)を実践中。まだ知らない学びの場の発掘のため、いろんな所に出没します!