洋服にはないふんわり感に魅せられて - 日本が世界に誇るもの
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Text and Photography by たなかのりこ
「華道を学び、そして着物へと導かれる」
素敵な笑顔で着物の魅力を語ってくれたのは25年も着付けを教えていらっしゃる工藤まき子先生。
多くの生徒が待つ教室まで電車で一時間かけてやってきています。はじめての習い事が高校生の頃に始めた華道だったという先生が着物に出会ったのは、お正月の初生けには「お着物で」という自然なしきたりによるものだということです。どうしても着物を着なくてはいけない、そして自分で着ることが出来ないと困る・・・こうして少しずつ着物の世界への導かれていったのです。
華道を続けながら、やがてご結婚。ご主人のお仕事の関係で東京に在住した際に、着付けをきちんと習いたいと思い何人かの先生について習い始めました。それぞれの先生にはそれぞれのスタイルがあるということも知ったといいます。それぞれのよさを自分流にアレンジし、工夫する楽しさに出会います。そして今度は生徒さんへと伝える機会があり、さらに自分流を形にしました。教える側も教わる側も心が一つになるようにとご自身のオリジナルテキストを作成されたのです。それに費やした歳月は3年間。当時を振り返ってご主人の後押しがなかったらできなかったかも・・・ともおっしゃいます。
「歩く宝石のよう」
これは先生が参加したあるパーティで、海外の方からいただいた言葉だそうです。着物姿で歩く優美さに思わず出た言葉なのでしょう。しかし、こんな体験を嬉しそうに話す先生は、
「着物姿で出席した日本人は私だけだったので特に目を引いたのでしょう。」
とご謙遜なさいます。こんな褒め言葉はそうそう誰かに例えていただけるものではありません。もちろんそこには他国にはない「着物」という美しさに対する意味も込められているのでしょうが、先生が持つ本来の輝きに対する言葉なのだと、私は感じました。
一度でいいから言われてみたい・・・そう思う女性はたくさんいるはずですが、日本文化の象徴である「着物」を一人で着ることが出来る人は?と訪ねると返答に困る人もたくさんいるというのも現実なんですよね。
着物に対する「必然」が薄れている現代ではつい見落としがちの事実ですが、他国では自分の国の民族衣装は自分で着ることができるのに、どうして日本人は一人でできない人が多いのでしょうと、ちょっと寂しそうに先生は話されます。
「ちがう自分を発見したい」
これが着付けを習おうと思ったきっかけなのだという生徒さんがいました。確かに普段とは違う時間の中で、変身していく自分自身の姿を通して「和」といものを感じていく気がします。
結婚時に両親から着物を揃えてもらったけれど、着る機会もなくそして自分で着付けることもできずにそのままという方が先生の元へと足を運ばれることも多いといいます。その生徒さんが一通りできるようになり、買ってもらった着物に袖を通してご両親を訪ねた後、とても喜んでくれたと報告を受けることもしばしば。まさに究極の親孝行なのです。
きっかけは様々だけれど、先生のところに通われている生徒さんたちは着物を本当に楽しまれている様子です。普段見慣れない小物たちもたくさん。それぞれの工夫で帯に下げている飾りがとっても粋でした。そして何より、先生の着付け教室のオリジナル小物が目を引きます。今まで思っていた「着物はきついもの」という概念を打ち破る秘密兵器なのです。これは先生のお教室に通われた方限定で入手できる小物なので秘密にしておきますが、この先生の発案で商品化された小物で着物にできる不自然なしわに悩まされることがなく、より自然に美しいラインが出来ていきます。
初めの2ヶ月は無料体験できる工藤まき子先生の着付け教室、
「自然体が一番!それを見てついてきて欲しい」
という先生の元へ、ちがう自分探しにぜひ足を運んでみてください。
- 主催者
- 工藤まき子先生
- 教室名
- 秋田教室 秋田駅前スクエアビル3F
月曜日:(15時~21時の内 ご自身の都合の良い時間)
木曜日:(10時30分~12時30分、15時~21時の内 ご自身の都合の良い時間)
能代教室 広域交流センター
水曜日:(15時~21時の内 ご自身の都合の良い時間)
大館教室 大館駅前板金会館
金曜日:(15時30分~20時30分) - 活動の内容
- 各教室ともに、1ヶ月に3回、おけいこの時間は2時間程度です。
いずれも無料体験有り。(無料体験期間は2ヶ月間)
但し、教本・教材費として実費2,000円が必要となります。また、各教室で「いけ花」も指導しています。
どうぞ心なごむひとときを! - 問い合わせ
- 090-4885-8117(工藤まき子)
インタビューデータ(詳細)
フードコーディネーター たなかのりこ
フリーライターでフードコーディネーター。ズバリ「おいしい」という感動を伝えたくて書き続ける。
只今食と住のはなし更新中。
自身でも男性のための料理講習「メンズクッキング」で講師をし、学ぶ→伝える(教える)を実践中。まだ知らない学びの場の発掘のため、いろんな所に出没します!