料理愛好家 久野 有（くの ゆう）先生 - manapo - 学(まなび)の発見ポータル | 新たな趣味や習い事を発見するための検索サイト

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Text and Photography by たなかのりこ

「家族の健康とお料理づくり」

もともとアパレルのお仕事をなさっていたという久野先生がお料理という分野に開眼したのは、結婚→出産そして子育てという期間である。家族が健康であるために、そしてお子さんに元気で育って欲しいと思えばこそ、手作りが一番なのだと実感していくこととなる。

服を身に付けることも見たり着たりと楽しめるが、食は選んで作って目にも楽しく、その上食べることができて、健康でいられるのだから本当に素晴らしい。先生はそんな風に食に関して思いお料理が楽しく感じていったのだとおっしゃる。家族のためのお料理づくりが久野先生の好奇心に火をつけ、その後数々のお料理教室に通いつつ腕を磨かれるキッカケとなったのである。

「ケーキ作りがやみつきに？！」

お料理の面白さにはまった先生がある日お友達のお家を訪ねたときのこと、出された手作りケーキがさらに先生の好奇心をくすぐることとなる。

ケーキを手作りする・・・それはある種の憧れがある。粉を計ったり、その他の材料を細かく準備したりと大掛かりな作業とも想像される。けれどそのお友達はさりげなくそれをやり、招いた客人に提供してくれる姿もきっと素敵な方だったのだろう。

さっそくお友達にケーキ作りを教わることに。ケーキ作りという分野にめぐり合った先生がとった行動は、好きでたまらなければ出来ないだろうと思わせるものである。なぜなら、うまく焼き上げるために来る日も来る日もケーキを焼き続けたというのだから。その数は一ヶ月で100個にもなったというから凄い！一日に3個も焼いていたというから驚きだ。

「ケーキ作りがやみつきになっちゃったの。」
と嬉しそうにおっしゃる先生の言葉がとっても印象的である。

「一人で作るよりみんなで作ると楽しい」

上手に焼けるようになるために、きっと家族が寝静まったキッチンに立ちもくもくとケーキを焼いていた先生。何度も繰り返し、満足のいく焼き上がりなった日は飛び上がるほど嬉しく思ったに違いない。そんな気持ちを誰かに伝えたいと思われたのは自然な流れだったのだと思う。

一人でやっていてもつまらないから・・・それがお料理を教えるキッカケとなったのだ。始めは地域の広報へ掲載し、生徒を募集してみたそうだ。それでも２０～30人もの生徒が集まったという。お料理に関心のある人は多いのだということも実感する数字である。

それ以来お料理教室を続け、今では２０年以上にもなる。それでもまだ進化の途中だという久野先生は本当にとどまるところを知らない進化し続ける素敵な方だなぁと感じる。

「人生は一生学び。自分が知らないことは山程あり、まだまだ知りたいことがある。人間なんだから死ぬまでいろんなことを吸収して自分にプラスとして蓄える。そしてそれを人に伝えていくことによっていいスパイラルが生まれていくのだと思う。」

そう元気に言ってのける先生は、ご自身が作ったお料理をより素敵に演出するために・・・と陶芸も習い、お皿も手作りに。また、そこで身に付けた技術を伝えるために窯も持ち、陶芸教室も開かれている。

ケーキ作りに関しては、たくさんの自分の作品を一冊の本にまとめるまでに。2007年10月出版された「楽々つくれるケーキレシピ」は面倒と思われがちなケーキ作りを簡単に、そして楽しく作るための工夫も添えてたくさんの人たちにケーキ作りの素晴らしさを伝えている。

さらに料理愛好家として活動されているのには、ご自身が料理を愛し、そして皆さんにもお料理が好きになって欲しいという思いが込められているそうだ。
「楽々つくれるケーキレシピ」に続いて料理本の「楽々クイックレシピ」も出版。今後も続々出版の予定があり、益々のご活躍が期待される。